働き方改革 再考


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失われた20年,30年と言われるように、日本の成長は諸外国に比べ極めて低調である。

原因の一つに、働き方改革のあり方があるのではないか。

 

働き方改革が注目された時、痛ましい過労死事件が起きた。これをきっかけに、働き方改革は,長時間労働を是正し労働環境をいかに向上するか、に主眼が置かれ、政治もメディアも働き方改革は生産性の向上より福祉の向上に比重が置かれたように思う、

 

その遠因として、メディアや政治、特に野党は企業と勤労者を対立させた構図で考え、勤労者の収入を増やすには、企業のカネをいかに多く個人に分配するかがカギを握る、というゼロサム思考に終始する傾向はないだろうか。勤労者が豊かになるには、まずは生産性を上げて企業の業績を向上させ、その果実を共有するという、ゼロサム思考からWin-Win思考への転換が求められているように思う。

 

それには、企業側は職場環境の整備、特に勤労者が楽しくやりがいをもって能力を最大限発揮できる真の「働き方改革」に取り組むことが急務と考える。