長生きしても、ただ食べて寝るだけなら「肉の塊」 渋沢栄一著『論語と算盤』


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仕事は、ただ命令に従って処理するだけで、自分の役割分担を決まりきった形でこなす だけではダメであり、ワクワクするような面白みを持ってしなければならない。  こうやってみたい、これをこうすれば こうなるだろうという風に理想や思いを付け加えて実行していくことだ。 人として生まれたからには、人としての心がこもった仕事の流儀を持ってほしい。寿命に恵まれても、ただ食べて寝てその日を送るだけの人生では、そこには生命などなく肉の塊があるだけだ。世の中の役に立とうとすることがあってこそ生命ある存在になる(pp. 105―108)。

 

 

 

仕事は、奴隷制度の時代では「使役」でしかなかった。ところが欧米では、仕事は決まりきったつまらないjobという概念から、やがて人生にとって意味のあるworkへと価値が高まり、近年ではワークライフバランスが重視されるようになった。

更に、落合陽一は ワークアズライフ、すなわち仕事は 人生そのものである、と仕事の意義を更に高めた。

 

令和の長寿大国にあって、我々は、渋沢に「 肉の塊」と言われないよう、落合の「ワークアズライフ」を心がけたいものだ。